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グランドピアノ アクションGPF_ACTION

グランドピアノアクションの各名称

現在のグランドピアノのアクションには、主にヘルツタイプとシュワンダータイプの2種類が存在します。
下のアクション図はヘルツタイプ(某メーカー)のもので、今日殆どの主要メーカーがヘルツアクションを採用しています。

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一方、ベーゼンドルファーやカワイ(ディアパソン)は長年シュワンダーアクションを採用してましたが、
1980年代ごろから随時ヘルツタイプに変更しています。シュワンダータイプはすでに過去のものになりつつあります。
(1960年代ごろまでは、ヤマハもシュワンダータイプでした)

シュワンダーアクションは構造上、レペティションスプリングの強弱の調整が不安定で、
尚且つウィッペン上のパーツの数も多く、ウィッペンアッセンブリーの自重が重くなるという欠点から、
素早い連打に対してヘルツアクションと比べ、動作もタッチも不利になってしまいます。
 

 

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ウィッペンアッセンブリーの違い
(ヘルツタイプ)

上はニューヨークスタインウェイ(1930年代)
下はヤマハ現行のもの。

ニューヨークスタインウェイのグランドアクションの意匠は、20世紀初頭から現在までほぼ変わっていないが、過去に1度だけ大きな変更がありました。

1962〜82年の期間、ニューヨークスタインウェイには筒状のテフロンブッシングが使用されていました。しかしこのブッシングにはノイズ等の問題点があり、結局クロスブッシング仕様に戻され現在に至ります。
(ブッシングとは、画像にある各パーツの回転軸を受けている赤い円形のクロス部分を言います)

ちなみに、日本国内ではハンブルグ製のスタインウェイが殆どなので、この年代のピアノにテフロンブッシングを見る事はほぼありません。

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